よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか? を読んで感じた、たった1つの勘違い

よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか? を読んで感じた、たった1つの勘違い。

使用中止で一区切り付いたところで、デザイナー側の立場から非常に有意義な意見がでてました。記事自体の内容もとても興味深く読ませてもらいました。ただ、1点、一般人と思考の違いというか勘違いがあって今回の騒ぎが起きたのかな?と思いました。

違和感を感じたのはまさにそのまま、まとめになっている部分です。

1.大衆によるデザイン判断は、デザインの一側面しかジャッジできない。

デザインの本質は「課題を解決すること」と「新しい価値を提案すること」とされていましたが、今回の課題は何だったのでしょうか?「文脈、文化的な意義、あるいは5年後にも~」は課題ではなくロゴの評価基準です。解決すべき課題は「2020年、東京で全力を尽くすアスリートたちを応援したくなるようなもの」だったのではないかと思います。パクリ疑惑が大きくなってしまいましたが、今回の問題はこの課題解決ができないぐらい、
ただただ、デザインがダサい

のです。つまり、課題解決できていないのです。これが言われている「一側面」なのかもしれませんが、これが99%を占めると思います。爆笑問題の太田さんが「なぜ日本人は応援しないんだ?」という趣旨のことを言っておられましたが、応援できないぐらいダサいのです。
記事の前提条件のところでステンシル書体や合字のことについて述べられていましたが、単純に海外から来た人が「これ似てるね、真似してない?」って言ってきたときに「でも、かっこいいでしょ!」と言えないのです。ダサいから。それとも「実は違うんです。こっちはステンシル書体で・・・、でこっちは合字を発展させた・・・」みたいな説明を長々とするのでしょうか?
日本にはもっと堂々とパクってるものがあります。東京タワーです。しかし多くの日本人があれを「パクリだ」「恥ずかしい」「取り壊しだ」と言わないのはかっこいいからです。フランス人が見て「エッフェル塔のパクリじゃやん」って言ってきても「でも、かっこいいでしょ!」と言い返せるぐらい。
デザインは理屈で人を納得させるようなものじゃないと思います。

2.多面的にジャッジするためには、専門家への信任が必要。

今回はこの審査員に対しても疑惑の目が向けられてましたが・・・。真実はわかりません。日本挙げてのイベントならいきなり「はい、これで決定」ではなく最初から全てオープンにしても良かったのではと思います。別に国民投票までやる必要はないでしょうが、類似性や、理屈ではなく見た目で好印象かどうかぐらいはある程度わかるのではないでしょうか。
リエージュ側からの提訴で、デザイナーの意見が全く無いということはありえないと思うので専門家の間でも意見が分かれてるのでしょうか?

3.デザイン業界は説明とコミュニケーションを怠り、盗用騒動もあいまって信任を得られなかった。

4.信頼を取り戻すには、業界全体で丁寧な説明やコミュニケーションを積み重ねるしかない。

コミュニケーション

コミュニケーションで納得してもらうのがデザインなのでしょうか?もしそうだとすると、これも一般人とは異なるものだと思います。

1.のとこでも書きましたが、理屈をつけないといけないようなものは今回のデザインには合ってないように思います。そういえば、「テプラを貼られたらデザイナーの負け」とかありましたが、今回のロゴはそういったものではなく、東京で全力を尽くすアスリートたちを応援したくなるようなものであれば「あれー何か似てるー」ぐらいで終わったのではないかと思います。

実際には日本のデザインは世界各地で賞を受賞しており総合的には非常に高い評価を得ています。決して海外の二番煎じなんかではありません。
結局使用中止ということになってしまいましたが、残念なことが重なって不幸な結果になったような気がします。


関連記事

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
https://nosource.blog.fc2.com/tb.php/132-f5b8ed37
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

カテゴリ

Amazon

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
コンピュータ
249位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
プログラミング
38位
アクセスランキングを見る>>

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

Copyright © nopgm